2014年 8月 26日

さても奇妙な姿勢のこの男性、一体何をしてるのでしょうか。

正解は、「椅子に座って作業している」でした。

と言っても、中腰で「空気椅子」の様に力を入れて踏ん張っている、のでも、背後の機械に寄りかかっている、のでもありません。

彼の腰、足に取り付けられている機器は「チェアレス・チェア」という名称で現在開発中の外骨格ウェアラブル椅子アルミとカーボン(炭素繊維)で作られている軽量のフレームの様なものにセンサーやモーター、バッテリーを内蔵し、中腰の姿勢のままでロックすると、これに体重をかけて座っているのと同じ状態を保持する事が出来る、というのです。

ロックを解除すれば装着したまま歩行も可能ですが、歩行を補助する為の物ではない点は従来の同様機器とは趣を異なっています。

「座っている」間は当人には何の負担もかかっておらず、本当に座っている感じで作業が可能です。

今のところ、チェアレス・チェアは工場の様な屋内での軽作業における作業員への負担軽減を目的に開発されていますが、もう少し装着が簡易に出来、安価に販売出来る様になれば、中高年の方の歩行補助器の様な形になるかも知れません。

残念ながらまだ開発中の物なので市販はされていませんが、なんとなくですが、未来が近づいてきた、そんな感じもします。

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