2016年 1月 26日

映画は映画館で見る、だけではない時代になったようです。

近年、地方のシネマコンプレックス(同一の施設に複数のスクリーンがある映画館)が閉館する事が多くなっています。

九十九里近隣でも、茂原や東金のシネマコンプレックス型映画館は相次いで閉館してしまいました。

これらのシネマコンプレックスが閉館する理由の一つは「上映機器のデジタル化」によるものです。

従来の映画館では映画の配給会社がフィルムを用意し、これを映画館に持ち込んで上映する物でした。

故に多くの映画館で上映するにはたくさんのフィルムが必要でしたし、1本のフィルムでは映画1本分の時間分は収まらない事も多く、そうなると1本の映画を複数本のフィルムに分けて映画館に送り、映写技師は複数のフィルムを切れ目なく上映する技術を求められたのです。

しかし昨今、この方式はデジタル技術によって改められました。映画を動画データとしてまとめ、これをネットワーク回線を介してデジタル映写機を使って上映する方式になったのです。データは配信センター1か所にあればよく、フィルムを配送する手間も回収する手間もなくなり、デジタル上映機器さえ用意出来れば何件の映画館でも同時に上映が可能になる、と言う訳です。

ただ、このデジタル上映機の導入には相当額の投資が必要になり、その投資が出来ない、回収が見込めない中小のシネマコンプレックスは閉館に追いやられている状況です。

しかしこのデジタル配信を逆手に取り、カラオケボックスやインターネットカフェが最新映画の個室上映というサービスを始めています。

カラオケボックスも今ではデジタル配信でカラオケの楽曲を配信する時代ですから、ここに映像配信も組み合わせ、家庭用より大きめのスクリーンを用意すればちょっとしたシネマルームになる、と言う訳です。更にカラオケボックスですから飲食もインターフォン一つで自在に出来ますしね。

インターネットカフェも10人程度で使用出来るパーティルームがありますから、こうした部屋でならやはりカラオケボックスで映画を見るのと同じ様な使い方が出来る、と言う訳です。

残念ながら九十九里近隣にはこうしたカラオケボックスもネットカフェもまだまだないのですが、いずれこうしたサービスも利用出来る様になるといいですね。

 

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