2016年 6月 13日

これからは入国目的を聞く以前に、顔を見られることになりそうです。

日本電気株式会社(NEC)は13日に、アメリカ、ニューヨーク州にあるジョン・F・ケネディ国際空港の入国審査用の顔認証システム「NeoFace」を納入した事を発表しました。このシステムは既に可動を開始しているそうです。

乗客は入国審査用の自動ゲートでeパスポート(本人の生体情報や顔写真データを記録したICチップを内蔵したパスポート)のデータを読み取り、同時にゲートに備えたカメラによって撮影した旅行者の顔写真をリアルタイムに照合、同一人物であるかを迅速、且つ高精度に判定する事が出来る、と言う物です。

JFK空港では今後、ビザ免除プログラムを使って初めて米国に入国する旅行者と、eパスポートを所有する米国籍の帰国者に対してこのシステムを通じて本人確認をする、としています。

アメリカの国際空港で導入、と聞くとなにやら仰々しい感じもしますが、顔認証システムは身近なところでもだんだんと採用される様になってきています。

例えば、アイドルのコンサート会場におけるファンクラブ会員の確認にも顔認証システムは採用されています。

従来は写真付き身分証明書を係員が実際に見て確認をしていましたが、短時間で多くのファンの入場を裁く上で人力での確認では正確さを欠く、時間がかかると言う問題がありました。顔認証システムを使えばこうした問題を一気に解決出来る、と言う訳です。

この様な顔認証や眼球の虹彩、指紋、声紋等で個人認証をする生体認証は、今後はパソコンやスマートフォンにも多用される事になります。

既にスマートフォンでは指紋認証や虹彩認証が使用出来る機種が増えていますし、Windows10でも内蔵されたwebカメラを使って本人確認をする「Windows Hello」が利用可能です。

個人デバイスの場合はやはりパスワードの管理と言う煩わしさから解放される、と言うのが大きな利点です。パスワード入力も近い将来は過去の遺物になりかねないですね。

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