2017年 6月 27日

先週のネットの中では大きな話題になりました。

メインボードは東芝製(写真はドン・キホーテプレスリリースより)

ディスカウントストアの大手、ドン・キホーテは6月15日から自社のプライベートブランド(PB)で高画質の50型4Kテレビを発売しました。

4kテレビとはこれまでのフルHDテレビ(横1920ピクセルx縦1080ピクセル)の4倍の解像度を持つ超高解像度テレビ、になります。4倍の解像度、と言う事は縦、横のピクセル数が2倍づつになればいい事になりますから、横3840ピクセルx縦2160ピクセル、となり、横辺の3840ピクセルが約4000と言う事で、k=キロ=1000、になるので「4K」と呼称しています。

さて、一般的な家電メーカーの4kテレビとなると大体10万円超、海外メーカーの安価なものでも8万円程度はする、結構高額な買い物になるものですが、ドン・キホーテのPBで販売された4kテレビは税抜価格で54800円、と海外メーカーの廉価モデルよりも更に安い価格で販売されるとあって、それだけも大きな注目を浴びました。

しかし、購入したユーザーがその内容をネットに挙げたところ、更に人気に拍車がかかってしまったのです。

実はこの4kテレビ、内部の電子回路基板に東芝の液晶テレビ「レグザ」シリーズに使われてたものと同じもの(但し現行機種のものではなく、旧機種で採用されてたもの)が搭載されており、機能設定の画面や電子番組表がレグザのそれと全く同じものが表示されるのです

IT業界では先般、デジタルデバイスのベンチャー企業のUPQ(アップキュー)が50インチ4Kディスプレイ(ディスプレイなのでテレビチューナーは搭載されてない)を75000円で販売し、これが120Hzの高速リフレッシュレートを持つ事で注目されてた(リフレッシュレートが高いと高速で画面の書き換えが行われるので、動きの激しい映像でも残像が残らずにくっきりと表示が出来る。特に映像マニアやゲーマーには好まれる)のですが、実際にはそのリフレッシュレートは半分の60Hzであった事が発覚し、これに対して120Hzで動作する商品への交換や返金が行われず、2000円分のAmazonギフト券が返金されるだけ、と言うお粗末な対応で批判炎上になったばかりだったので、ドン・キホーテの4Kテレビも『家電メーカー外の安価なモニタ=安物でダメなもの』と警戒されていたのです。

「Q-display 4K50X」

↑UPQの4kディスプレイ『Q-display 4K50』

しかし実際には東芝製の『レグザ』とほぼ同等の性能を持つ4KテレビがUPQのモニターよりも安価で高性能である事が分かったため、後発薬を表す「ジェネリック」と掛け合わせて、「ジェネリックレグザ」と呼ばれている様になったのです。

こうした高評価を受けて、ドン・キホーテの4Kテレビは用意された3000台が完売、予約生産に切り替えたのですが、それでも追いつかない状況で6月20日以降は予約も出来ない状態だそうです。

やはりいいものが安価で買えるのは消費者にとってはいい事ですね。

 

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