電車の中での忘れ物、これで激減するでしょうか。
京浜急行電鉄、東京都交通局、京成電鉄は、忘れ物防止タグ「MAMORIO」を活用した、忘れ物自動通知サービスを9月30日より試験導入する事を発表しました。
MAMORIOとはキーホルダーほどの大きさのプラスチック製のタグで、この中に最大1年使用出来るリチウム電池とBluetoothレシーバーがセットになっています。
お持ちのスマートフォンに専用アプリをインストールし、これを通じて使用するMAMORIOとのリンクを設定します。そしてこのMAMORIOをキーホルダーやバッグ、手帳などに繋ぎます。MAMORIO自体が小さく平たく、穴の開いている構造なので、リングでつけたり紐で結わいつけたり、バッグの中に入れておくだけでもいい事になります。
こうして関連付けが確立したMAMORIOがついている機器が手元を離れると、まずスマートフォンに何時何処でリンクが切れたかが通知されます。これによって探す場所の最初の見当をつける事が出来る、と言う訳です。
そしてもしそこで見つける事が出来なくても、他のMAMORIOユーザーがなくしたものの近くをすれ違うと、その位置情報を通知してくれる「みんなでさがす機能」もあります(MAMORIOそのものには広域通信の機能やGPSの機能はありません)。
更に遺失物センター等がMAMORIO Spotとして登録されていると、MAMORIOが届けられればそれが持ち主に通知される機能、と言う物もあります。
京浜急行電鉄、東京都交通局(都営地下鉄、都バス、都電、舎人ライナー)、京成電鉄では各社の遺失物収集センターにMAMORIO Spot用のアンテナを設置する事で、電車内などに残った忘れ物が届けられると、職員が確認、通知する以前にMAMORIO自体で連絡がされる、と言う事になります。
具体的な設置場所は以下の通りです。
京急線:京急お忘れ物センター、品川駅、羽田空港国内線ターミナル駅、金沢文庫駅に
都営交通:東京都交通局お忘れものセンター(都営三田線・大江戸線春日駅から徒歩1分)
京成線:京成高砂駅に隣接するお忘れものセンター、京成上野駅、京成津田沼駅、京成成田駅、空港第2ビル駅の駅長室
忘れ物はしない、が一番ですが、大事なものを扱うなら、こうした備えはしてもいいかもしれません。